【PINS】ライバル不在⁈月間アクティブユーザー数4億人突破のSNS‼︎ピンタレスト銘柄紹介(2回目)

2020年10月18日

ピンタレストはサンフランシスコに本拠地を置く画像共有サービスを展開する企業です。ピンボード風の画像共有に特化したSNSであり、テーマ別に画像を管理することができます。 ピンタレスト公式曰く『Pintarestは、アイデアを画像検索するビジュアルディスカバリーエンジンです。ユーザーの人生を豊かにするインスピレーションを提供することが、Pinterest の使命です。』とのこと。

新型コロナによる巣篭もり需要の影響もあり、2020年7月時点で月間アクティブユーザー数が4億人を超えた、今勢いのあるSNSがピンタレストです。ハイテクセクターを主とする9月の調整にも関わらず、ピンタレストの株価も堅調に推移しています。

ピンタレストはEコマースと親和性が高い

ピンタレストはウェブ上のあらゆる画像をピン留めできる画像検索・共有プラットフォームです。ユーザーは何気なく目にした画像から、購買意欲をそそられる製品や興味のある旅行先など、自分の好きな世界を保存・共有します。ユーザーはピンタレストを使用することで言語化できない感覚を直感的に探し出し、漠然としたアイデアや興味関心を視覚化することができます。

また、ピンタレストの画像には画像をクリックするだけで購入手続きができる機能(ショッパブル機能・広告)が設けられています。新型コロナウイルスの影響で人々がEコマースを利用する頻度が増加している現在、企業が広告予算を削減する中で、より効率良く宣伝する手段の一つとしてこのショッパブル広告が注目を集めています。

ピンタレストはライバル不在

2020年7月、フェイスブックがピンタレスト類似アプリHobbiの運用を停止しました。巨大IT企業をバックとする後発のアプリが消えたことで、ピンタレストはライバルが不在となりました。

業績

売上高

 
  

第2四半期の売上は2億7200万ドルであり、前年同期比で4%の増加となっています。アメリカ国内の売上は前年同期から約7%減少していますが、アメリカ国外の売上が前年同期比で約70%も増加しています。また、ここには載せていませんが純損失の額も減少傾向にあります。

月間アクティブユーザー数

 

新型コロナウイルスの影響でMAU(月間アクティブユーザー数)が前年同期比で39%増加した4億1600万人に増加しています。これはアメリカ国外のMAUが前年同期比で49%増加し、3億2100万人に達したことが増加の主な要因です。国内のMAUも堅調に推移しており、順調にユーザー数を増やしていることが分かります。

また、第2四半期は25歳未満であるZ世代(1996年〜2012年)のユーザー数が25歳以上のユーザー数の2倍の速度で上昇しています。やはり若者の間で一度火がつくと流行するスピードは早いのかもしれません。ユーザー数は収益に直結する重要な数値ですし、第3四半期決算のユーザー数の増減も要注目ですね。

一人当たりの平均売上額

 

ユーザー一人当たりの平均売上額は前年同期比で減少していますが、これは一人当たり売上額の少ないアメリカ国外のユーザー数が増加した影響でしょう。今後もユーザー数は増えるでしょうし、まだこの値を重要視する段階にはないと考えています。

総括

  • ピンタレストはEコマースとの親和性が高い
  • ファイスブックがフェイスブック版ピンタレストHobbiを閉鎖したことでライバル不在
  • 業績は堅調に推移

ピンタレストは第3四半期の売上高について、7月の水準から伸びが緩やかになり、前年同期比30%増に落ち着くとの見方を示しています。新規ユーザーについても、第2四半期に前倒しで急増したため今後の伸びは鈍化するとみています。 このため第3四半期決算では第2四半期決算後の様な株価暴騰は起こらないかもしれませんが、長期的かつ緩やかに株価が上昇してくれることを期待しています。現状、ピンタレストの株価は上場来高値圏を推移しています。アメリカの大統領選挙が未だ本格化していませんし、これから何度か押し目が来ると想定されますので、安値を慎重に見極めながら買い増ししていきます。