【T】配当利回り5%超!!アメリカの大手通信企業AT&Tインク銘柄紹介

2020年4月3日

スマートフォンは毎日使用するものであり生活必需品です。これを使用するためには通信企業、日本ではdocomo、au、SoftBankとの契約が必要です。これら3社の株は高配当銘柄として有名ですね。アメリカにおいてこれら3社に該当するのがAT&T、Verizon、Sprint、T-Mobileです。

そして通信企業やその関連企業でここ数年、注目を集めているのが第5世代移動通信システム「5G」です。5G関連は2019年当初より投資テーマとして注目されてきましたが、米中関係の影響を受けやすく、株価変動が大きい傾向にありました。しかし、2020年に向けて5Gの具体的サービスも本格化することから引き続き注目されそうです。

改めて今回紹介する銘柄はアメリカの大手通信企業AT&Tです。AT&TはAmerican telephone & telegraphの略称で、そのルーツはかの有名なグラハム・ベルの電話会社です。

5Gに関してはアメリカの一部地域でサービスを開始しています。また、公的な無線ブロードバンド網「FirstNet」の構築を17年から進めており、将来的にAT&Tの5Gネットワークの基礎になることも期待されています。またAT&Tはタイム・ワーナー社の買収などによりメディア分野に注力しています。ここ数年はメディア関連企業の買収に積極的です。

基本情報

会社名:AT&T インク(AT&T Inc.)
ティッカー:T
セクター:サービス
採用指数:S&P500
株価:$38.3(2019/12/14時点)
配当利回り:5.4%(2019/12/14時点)
配当権利確定月:4,7,10,1月(配当支払月5,8,11,2月)

株価と配当

上:株価 中:配当金 下:配当利回り

2000年前は50ドル程度でしたが、その後は株価も上向き、配当金とともに右肩上がりです。配当利回りは6%を超えることもあり、常に5%ほどの配当を誇る高配当株です。また、リーマンショックの際は減配せずに、むしろ増配しています。長期保有に適した銘柄と考えられます。

2019年株価

2018年末の株価暴落の影響も考慮する必要がありますが、2019年の株価に注目すると当初から約1.3倍となっています。業績による株価上昇ではなく、大株主のアクティビストから非戦略分野の売却と株主還元の圧力を受けていることで株価が好感しているようです。

売上高

上:通期売上高 中:四半期売上高 下:四半期売上高の増減率

通信企業らしく大きな業績拡大は見込めそうにありませんが売上高は安定しています。企業買収により2015年以降は売り上げが増加しています。

発行済み株式枚数

上:発行済み株式枚数 下:発行済み株式枚数の増減率

企業買収のため、2014年以降は株式枚数が増加傾向にあります。

総括

日本の通信企業と同様に、通信事業は必要不可欠で安定しています。リーマンショック時も増配を継続していることから、景気後退時も安定して配当を受け取れる銘柄ではないでしょうか。今後は更なる5Gの展開に注目ですが、ここ数年の企業買収が業績にどう反映されるかも要注意です。

AT&Tは高利回りなのに加えての株価が高くなく、1株当たり約4000円で購入できるのもポイントですね。この価格帯ならコツコツ投資できますよ。