【MMM】連続増配60年超! 高配当銘柄スリーエムの銘柄紹介
先月まで仕事に忙しく、長期出張で海外を訪れる機会がありました。現地のホテルへ宿泊していたのですが、冷蔵庫の中の飲料類や洗面所に設けられているアメニティ類が日本でも馴染みの製品であったことを覚えています。海外という馴染みのない土地で、母国と同じ製品を見かけると贔屓してしまいますよね。人間の性とも言えるこの性質がグローバルに製品を展開することの強みなのでしょうか。
グローバルに事業を展開していると言えばアメリカの企業であり、今回紹介する銘柄スリーエムもこれに該当します。スリーエムと聞いてパッと思いつくのは身近な製品である付箋のポストイットですが、その事業内容や扱う製品群は多岐に渡ります。
ただし、配当目的で投資を検討するという当初の趣旨を考慮すると事業内容や細かな業績は問題ではないと考えています。重要なのは配当金増配の実績、リセッション時の減配の有無、今後の株価の見込みなどです。必要最低限かもしれませんが要点はキチンと押さえたいと思います。

目次
基本情報
会社名:スリーエム
ティッカー:MMM
セクター:資本財
採用指数:NYダウ, S&P500
株価:$153.7(2020/3/6時点)
配当利回り:3.8%(2020/3/6時点)
配当権利確定月:2,5,8,11月(配当支払月3,6,9,12月)
株価と配当

リーマンショックの時期も含めて61年も連続して増配しています。2014年以降は増配率が向上しており、この10年で配当は約2.8倍となっています。株主還元に積極的ですね。
また、過去実績より最も高利回りであったのが2009年の約4.2%です。2018年以降は米中関係の影響から株価が低迷しており、これに伴って配当利回りが4%弱にまで上昇しています。
売上高

売上高のうちアメリカ国内売上高は約40%、海外売上高は約60%です。そしてアジアが約30%を占めており、中国経済の影響を受けやすい為、米中関係の影響が懸念されています。
発行済み株式数

グラフの通り、発行済み株式数は大きく減少傾向にあります。近年は年当たり2〜3%の自社株買いを実施しています。
総括
近年、スリーエムは米中関係の煽りを受けていますが、関係改善と共に業績や株価も向上するのではないでしょうか。特に2020年は中国が新型コロナウイルスの影響をモロに受けるでしょうし、アメリカでは大統領選挙があります。そろそろ米中関係の落とし所が見えてくるかもしれませんね。
また、スリーエムの過去実績より、この企業は景気後退時においても増配を継続しています。しかも半世紀以上も増配しています。配当利回りも4%弱と高利回りであり、インカムゲイン目的で長期保有する銘柄としてピッタリだと考えています。そしてこの銘柄はリーマンショックの際に配当利回り約4%をつけており、これが過去利回りの天井となっています。
以上より、コロナショックでスリーエムの株価が150ドルを割り、配当利回り4%を付けたタイミングで購入しました。私の基本スタンスはBuy&Holdですので、ここから先は保有し続けるのみです!