S&P500が弱いので資金のシフト先を思案中…

2020年6月21日

オールドエコノミーの株価が軟調

先日、ウォーレン・バフェットとヘッジファンドの勝負に関して触れました。この結果から、S&P500指数に連動した投資を長期間行うことで多くのヘッジファンドのパフォーマンスを上回ることができることが示唆されました。故にVOOやVTIなどのETFが人気であり、先日、私もテラドックヘルス【TDOC】を一旦利益確定してVTIへ資金を移しました。

しかし最近、思いのほかS&P500のパフォーマンスが良くなく、特にオールドエコノミーの戻りの悪さが目立ちます。やはり、本格的な経済再会が見込めなければオールドエコノミーの収益性も回復しないとの認識なのでしょうか。ここは素直に情報技術に注力するべき…そこでVTIの資金を別銘柄にシフトしようと考えています。

オールドエコノミーとは、古くからある従来型の経済や産業、また企業形態やビジネスモデルを指します。1990年代から始まったIT革命により多くのIT企業や、これを利用したビジネスモデルが多く登場し、これをニューエコノミー呼びます。

候補1 ナスダック総合指数【QQQ】

赤:ナスダック総合指数  青:S&P500

第1候補はやはりGAFAMが多くの構成比率を占めるETFであるQQQ。S&P500を上回るパフォーマンスであり、下落に強く、成長性もある安牌な投資先ですよね。

私の使用するSBI証券ではVOOやVTIは手数料無料ですがQQQは非対象な点、QQQを扱う企業が株価の一人リーマンショックを演じているインベスコ【IVZ】である点、懸念点としてはこの2点でしょうか。

候補2 クラウドコンピューティングETF【CLOU】

赤:CLOU 青:ナスダック総合指数

第2候補はクラウドコンピューティングETFのCLOUです。今流行のショッピファイ【SHOP】ズーム【ZM】トゥイリオ【TWLO】 などを組み入れており、ナスダック総合指数を上回るパフォーマンスを示しています。地味ですがマイクロソフト【MSFT】、アマゾン【AMZN】、グーグル【GOOGL】も1〜2%で組み入れられています。また、CLOUは1株単価が約21ドルと低額であり、購入するタイミングを分散できるのも良いですね。

経費率が0.68%と高い点、構成銘柄の事業内容を正確に理解していない点、SaaS銘柄の株価上昇が急であり調整が考えられる点、以上3点が懸念点です。

候補3 リヴォンゴヘルス【LVGO】

赤:LVGO 青:ナスダック総合指数

第3候補は私のポートフォリオを最も多く占めている銘柄リヴォンゴヘルス【LVGO】です。糖尿病や高血圧のモニタリング管理を事業としており、先日の決算内容も文句なしでした。時価総額も遠隔診断を事業とするテラドックヘルス【TDOC】より大きくなく、今後の成長が大いに期待できる企業と判断しています。グラフの様に個別と指数と比較するのは意味をなさないかもしれませんが成長性を強く感じる企業の一つです。

今週、リヴォンゴヘルスに関わるニュースは出ていませんでしたが新型コロナウイルスの第二波懸念からか、株価約60ドルから約70ドルへ上昇し、上場来高値を更新しています。着実に評価益が増えていますし、買い増しも検討して良いかもしれません…私の理解が悪いためか、その他個別株としてコレだと思える銘柄が見つからないので困ったものです。

今後のアクションを思案

VTIから資金を移さない方が良いのか、それともS&P500より株価上昇が見込める銘柄に移すのが良いのか悩みどころです。ただし、今後の大きな流れを考えたときに、新型コロナウイルスの治療薬ないしはワクチン開発が完了すると、株価は大きく上昇すると想定しています。それまでは情報技術メインで正解かもしれませんね。どのみち大統領選前に株価が乱高下しそうですし、オールドエコノミーへの投資は少し控えめにしようかと思います。