【PINS】Eコマースと相性抜群⁈ピンタレスト銘柄紹介
皆さんピンタレストというアプリを聞いたことはありますか?ピンタレストは自分で撮った写真や商品画像など、ウェブ上のあらゆる画像をピン留めできる画像検索・共有プラットフォームです。最近は日本でも耳にすることがあります。ピンタレストはその事業内容からEコマースとの親和性が高いと注目を集めています。ピンタレストの売上高や月間の利用者数は着実に伸びていますし、今後の成長が期待できる企業として注視している銘柄です。
目次
事業概要
ピンタレストは画像を検索・共有できるアプリを提供しています。ユーザーは興味のある画像をピン留めして他のユーザーと共有することができます。また、検索した画像から実際の商品を購入することも可能であり、この点に大きな可能性を秘めています。
例えば購入する商品イメージが決まっている場合はEコマースを利用しますが、具体的な商品イメージが定まっていない場合、Eコマースのサイトを開いて商品を検索するでしょうか。そして商品を探そうにもテキスト検索であるために具体的な文言を入力する必要があります。この点が消費者と商品を繋げる妨げとなっています。
これに対してピンタレストでは画像を検索しながら、欲しい商品のイメージを具体化して、それを購入することができます。最近はアプリ内カメラで気になる商品を撮影すれば、それに関連する画像が表示されるようです。実際に使用すると分かるのですが、ピンタレストは画像に外部リンクを付けることも可能なので、ユーザーを他のサイトに誘導しやすくなっています。ピンタレストではビジュアル検索により消費者と商品を上手にマッチングすることが可能となります。これがEコマースと親和性が高いと注目されている理由です。

ピンタレストで画像を見るだけで十分面白いです。ふと欲しい商品が目に留まって購入するというケースもあると思います。また、ブログのSEO対策としても活用されているようです。
株価

ピンタレストは2019年4月18日にニューヨーク証券取引所に上場した企業であり、上場して2年も経ていない銘柄です。株価はコロナショックの影響で一時10ドル台を付けましたが、現在は27ドル付近で推移しています。
ピンタレストは赤字企業であり、当たり前ですが決算内容で株価が乱高下します。新型コロナウイルスの環境下でEコマース企業の業績が伸びる中、ピンタレストがどの様な変貌を遂げるのか気になりますね。

現在の株価が20ドル台ですので少額から購入できることも魅力ですね。因みに私は25ドルでポジションを取りました。Q2を確認してから本格的に投資するか判断したいと思います。
業績
売上高



2020年の第1四半期の売上高は2.7億ドルと前年同時期と比較して+35%成長しました。アメリカ国内の売上は堅調に推移していますね。そして驚くべきは海外売上!対前年2.3倍の売上を叩き出しています!
ただし成長率の鈍化がグラフから見て取れます。特にアメリカ国内における売上の伸びが低下していますね…とはいえ対前年1.3倍の成長も凄いと思います。
月間アクティブユーザー数



決算資料によると月間アクティブユーザー数は一貫して増加傾向にあります。なお、アメリカ国内ではほぼ横ばい、または微増で推移していますね。一方、海外では成長が顕著です。私の身の回りでも、デザイナー関係者が参考資料集めに使用していたり、ブログのSEO対策として頻繁に耳にします。日本においても人気が高まっていると実感しています。
一人当たりの平均売上額


表より、一人当たりの平均売上額は海外よりもアメリカ国内ユーザーの方が高いことが確認できますね。第1四半期を比較すると、1.59→2.25(1.4倍)→2.66(1.2倍)ですので、アメリカ国内での成長率は鈍化傾向にあります。一方の海外は堅調に成長しています。
当期利益と調整後EBITDA


当期利益に注目すると巨額の赤字が注目されますが、調整後EBITDAは赤字と黒字のまちまちです。ピンタレストは成長途中の企業ですので、損益に過剰に反応する必要はないと考えています。
余談ですがフェイスブックは黒字化した状態での上場でした。ピンタレストは赤字状態での上場ですし、株価の乱高下も今後の成長見通しと業績次第でしょうね。
総括
ピンタレストの業績はアメリカ国内における成長の鈍化と海外における事業拡大が印象的です。海外ユーザー数は堅調に増加している一方で、一人当たりの平均売上額がアメリカ国内ユーザーの20分の1しかありません。海外ユーザーを上手く収益に繋げられるのかが今後の鍵となりそうです。
最近は新型コロナウイルスの影響で、アマゾン、ショピファイ、エッツィ、メルカドリブレなどEコマース銘柄の株価暴騰が目立ちます。ピンタレストの株価は未だ軟調ですので、これらEコマースの躍進に乗ることができれば伸び代は十分にあると考えています。2020年第2四半期決算の発表が7月30日予定との情報がありますので要注目です。

7月10日、フェイスブックがピンタレスト類似アプリHobbiをシャットダウンしたとのニュースが流れました。アメリカのアプリストアで公開して僅か7000ダウンロードほどであったとの報道です。巨大IT企業をバックとする後発のアプリが消えました。ピンタレストにとってはグッドニュースですね。