テスラのS&P500採用による株価暴騰‼︎…各クリーンエネルギーETFに共通する構成銘柄は買いなのか⁈
S&P500採用によるテスラ株の暴騰
S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスは2020年11月16日にテスラ社をS&P500に加えることを発表しました。この発表を受けて、11月16日に408ドルであったテスラの株価は12月17日終値で695ドルへと暴騰しました。S&P500に組み入れられるのは12月21日の取引開始からであり、17日の引けにおける株価の乱高下は見ものでしたね。

テスラの実績と将来性は去る事ながら、S&P500指数採用に伴う暴騰はS&P500指数連動商品の銘柄入れ替えによる強制的な”テスラ株の買い”を見越した動きです。ETF資産総額ランキングの上位はSPY,IVV,VOOとS&P500に連動するETFであることから、巨額な資金がテスラに流入したことが分かります。
各クリーンエネルギーETFに共通する銘柄は資金が入りやすいのでは⁈
12月21日からS&P500指数に連動するETFを購入するとテスラへ投資することとなる…これよりフと、各クリーンエネルギーETFに共通する構成銘柄はETF由来の株価上昇が見込まれるのではないかと今更ながらに思いつきました。そこで以下の通り、5つのクリーンエネルギーETF、資産総額順にICLN,PBW,QCLN,ACES,PBDの構成銘柄の上位30銘柄を調査しました。

5つのクリーンエネルギーETFの上位30銘柄の共通銘柄として、エンフェーズエナジー【ENPH】、プラグパワー【PLUG】があり、ACESを除いた4つのETFではソーラーエッジテクノロジーズ【SEDG】、DAQOニューエナジー【DQ】が共通の構成銘柄となっています。それぞれETFに占める資産額を計算してみました。

この表より5つのETFに組み入れられているエンフェーズエナジーとプラグパワーの資産額が大きいことが分かりますね。私はクリーンエネルギー銘柄としてプラグパワー、テスラ、ニオに投資していますが、この表と業績を確認する限りプラグパワーは長期保有で問題なさそうですね。
また、ソーラーエッジテクノロジーズはイスラエルの太陽光発電システムソリューションでありここ数年の業績も右肩上がりな注目銘柄です。ファイバーインターナショナル【FVRR】やジェイフロッグ【FROG】など、個人的にイスラエルに関係した銘柄は有望な印象がありますし、保有しているクリーンエネルギーETFを売却して、エンフェーズエナジーに乗り換えようか迷っています。
総括
今回取り上げた5つのクリーンエネルギーETF以外にも、太陽光発電ETFであるTAN(上位3銘柄はエンフェーズエナジー【ENPH】、ソーラーエッジテクノロジーズ【SEDG】、サンラン【RUN】)などクリーンエネルギー関係のETFは様々であり一概に5つのETFの共通銘柄だから…という判断とはならないかもしれません。
ただし、エネルギー関係ETFの純資産総額合計10位以内にICLNとQCLNとPBDがランクインしていますので、クリーンエネルギーETFといえばコレだというETFではあると思います。『リスクを抑えてクリーンエネルギーETFを購入するか…』となった場合、エンフェーズエナジーとプラグパワーに資金が流れる構図が出来上がっているのかもしれませんね。なお、業績と将来性と個人的な好みにより私はプラグパワーを推します。エンフェーズエナジーはテーマ性のみで業績が微妙な印象が…
また、2020年のクリーンエネルギーETFのパフォーマンスはVOOやQQQに勝っており、11月の大統領選挙でバイデン候補が次期大統領に選ばれたことから今後もクリーンエネルギーへの資金流入は続くと考えられます。環境は息の長い投資テーマですし、今後もプラグパワー、テスラ、ニオ、そしてエンフェーズエナジーに期待しています。