【株主優待】イオン株式会社

2019年も早くも8月末、米中貿易摩擦に振り回されて相変わらず不安定な株式相場です。これから海外における夏休みが本格化し、市場参加者が少なくなると相場の値動きがいっそう不安定になる可能性があります。相場が不安定な場合、株主優待や配当の権利を確保して中長期スタンスで臨もうとする投資家にとってはチャンスかもしれません。

8月を権利確定月とする企業はいくつかありますが、中でも株主優待で投資家から常に高い関心を集めている銘柄のひとつが全国にスーパーマーケットを展開するイオンです。今週は株主優待の権利確保の為、イオン株を売買しましたので投稿します。

株主優待の内容

毎年2月末・8月末の新規株主に案内書を送付して、株主ご本人カード・ご家族カード各1枚の合計2枚のオーナーズカードを発行します。

①半期100万円までのお買上金額に対し、保有株に応じた返金率でキャッシュバック。

②毎月20・30日のお客様感謝デーはさらにお得(お支払い時5% OFF特典あり)。

③長期保有優待特典として2月末時点(年1回)の株主名簿に基づき3年以上継続保有、1,000株以上所有でイオンギフトカード。

業績

2019年7月5日に発表された2020年第1四半期は経常利益が242億円(前年同期比39.8%減)、最終損益が43億円の赤字(前年同期比109億円減益)と不振でした。スーパーマーケット運営は厳しい現状ですが子会社の不正会計も影響しています。不正会計がなかった場合、経常利益は387億円(前年同期比3.6%減)であったと試算しています。

イオン株の売買

イオンの株主優待を取得するも、コレを上手く活用できなければ、わざわざリスクを取ってまで取得した意味がありません。そこで以下の2点を事前に確認しました。
①イオン系列の店舗が生活圏内に存在すること
②日用品や食材など毎月いくら出費しているのか確認すること

偶然にも私の生活圏内にイオン系列のスーパーマーケットが存在しており、キャッシュカード履歴を遡ると毎月それなりに使用していることが分かりました。そこで、権利確定後の株価下落を考慮しても下落した分を株主優待でペイできると判断して8月末での購入機会を伺っていました。

その結果、権利確定日である8月28日に株価が約2%下落しましたので後場で購入。翌日は配当金17円と株主優待確定後を考慮して大きく下落すると見込んでいましたが、終わってみればまさかまさかの約1%プラス引けでした。正直なところ、イオンは業績好調とは言えず、10月には消費税増税も控えており、何よりも外部環境が不安定ですので長期保有する予定はありませんでした。権利確定翌日の株価上昇は嬉しい誤算でしたので迷うことなく売却しました。

以上、今週のイオン株の取引では株主優待、インカムゲイン、キャピタルゲインと運よく全てが満足できる結果となりました。最後に、次の権利確定月は2020年の2月ですので、それまでにタイミングを見つけて安く仕込んでおきたいですね。