日経暴落への備えとダブルベア・ダブルインバースの検討

2019年11月6日

日経平均が年初来高値を更新し、2万2000円台後半の水準で推移しています。8月下旬に付けた直近の安値2万200円と比較すると、上昇幅は約2ヶ月で2000円を超えます。最近は年末へ向けて上昇相場が継続するような楽観的な雰囲気が漂っていますね。私は2018年末の株価暴落が頭をよぎり、高値を追ってまで投資する勇気がありません。

日銀・GPIFによる日経平均の買い支え

日銀のETF(上場投資信託)保有残高は28兆円、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の国内株式保有残高は3月末に47兆円と言われています。また、上場企業は内部保留資金を元に2018,2019年度の2年間に約20兆円の自社株買いを実施した推計もあるとのこと。日銀、GPIF、上場企業の自社株式取得が無ければ日経平均は今のような値を付けなかったかもしれませんね。そもそも日本のGDPはほぼ成長していないにも関わらず、リーマンショック後のアベノミクスで日経平均は上昇しています。今の日経平均は実体経済と全く相関が無いように感じますね。

暴落への備え

ブレグジットの延期や米中関係改善の機運の高まり、アメリカ企業の好調な決算などを受けて日経平均も値を上げていますが、いつ何がきっかけで暴落するのか分かりません。そもそも今の日経平均は日銀やGPIFに買い支えられたものであり、何かきっかけがあればヘッジファンドに狙われる可能性もあります。

いつ来るかわからない暴落に備えるべく、取り敢えずはNaITOを損切りしてキャッシュの比率を高めました。今後は日経ダブルベア・ダブルインバースを実際に短期で取引してどの様な商品なのか実体験します。"売り"に本格的に資金を投入するのは暴落が始まってからでも遅くはないと思いますので、暴落時に上手く立ち回る想定・練習をしておきます。