【JPM】アメリカ最王手の商業銀行!!JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー銘柄分析

最近、ALO,CLOなどのデリバティブ商品により次の金融危機が起こるのではないかと噂されています。日本国内では農林中金、三菱UFJフィナンシャ・グループ、ゆうちょ銀行が大量に保有しています。先日、農林中金の9月末のCLO残高は8兆円を割り込むというニュースがありました。一般のニュースではあまり扱われませんでしたが、今後、危ない商品への投資姿勢は抑制気味となりそうですね。

お金を扱う銀行や投資企業はどうしてもマネーゲームのイメージがありますので、個人的には好きではありません。事実、成長性の見込める企業や人に融資するのではなく、ALO,CLOなどのデリバティブ商品を爆買いする実態があります。今回扱うJPモルガン・チェース・アンド・カンパニーは世界的な銀行ですので勿論これに関わっていると思いますが、自分の好き嫌いと投資は別ですね。そこは割り切って考えます。

企業概要

JPモルガン・チェース・アンド・カンパニーは世界60カ国以上に営業拠点を有する世界有数の金融機関。その前身は1871年にニューヨークで設立されたドレクセル・モルガン&カンパニーにまで遡ることができ、創業から200年以上経過したアメリカでも最も歴史ある金融機関の一つです。2000年にJPモルガンとチェース・マンハッタンが合併、その後も買収を重ねて米国内で最大の資産規模となりました。

基本情報

会社名:JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー(JP Morgan Chase & Co)
ティッカー:JPM
セクター:金融
採用指数:NYダウ, S&P500
株価:$131.7(2019/11/30時点)
配当利回り:2.7%(2019/11/30時点)
配当権利確定月:1,4,7,10月(配当支払月1,4,7,10月)

株価と配当

上:株価 中:配当支払 下:配当利回り

配当金は増配傾向にあり、11月末時点の配当利回りは約2.7%です。購入するなら利回り3%は欲しいところですね。

また、金融セクターの企業であるが故かリーマンショックの際は減配しています。今後、金融危機が起きた場合は減配される可能性を考慮する必要があります。

売上高

上:通期売上高 中:四半期売上高 下:四半期売上高の増減率

直近数年間は売り上げ好調です。また、売上高に占める経常費用は2013年の73%から2019年に62%となり、コスト管理が上手く利益率が向上しています。

発行済み株式枚数

上:発行済み株式枚数 下:発行済み株式枚数の増減率

リーマンショックの際は新しく株式を発行していますが、それ以降は減少傾向です。特にここ数年は日本円にして毎年2兆円もの自社株買いを実施しています。

総括

アメリカの他のグローバル企業と同様に、JPモルガン・チェース・アンド・カンパニーも基本的には増配傾向にあります。発行済み株式枚数はリーマンショック後から減少傾向で、自社株買いにも積極的です。

ただし、金融危機の際には減配する可能性があります。この点は注意が必要ですね。例えばペプシコなどは金融危機の際も安定して配当を維持していました。これを考慮すると配当金目的の長期保有銘柄として優先度は高くないと考えています。ポートフォリオの多角化の為に購入するといった所でしょうか。