【KO】有名なバフェット銘柄!!コカコーラ銘柄分析

2020年1月4日

ノンアルコールで世界最大の飲料メーカー。圧倒的なブランド力に加えて優秀な経営力で業績拡大が続き、57年間の増配を継続しています。歴史だけではなく世の中の健康志向にいち早く対応してきた経営手腕も事業拡大の一助となっています。日本では「いろはす」や「爽健美茶」などのブランドを有しており、日本人にとっては米国株の中でも最も身近な存在ではないでしょうか?

コカ・コーラは投資の世界ではバフェット銘柄として有名です。事実、ウォーレン・バフェットが経営するバークシャー・ハサウェイはコカ・コーラの筆頭株主であり、同社が保有するコカ・コーラの株式数は発行済株式数の約9%を占めています。バークシャー・ハサウェイのポートフォリオに占めるコカ・コーラ株の割合は約10%で、保有銘柄のなかでは上位4番目に位置しています。

基本情報

会社名:コカ・コーラ(The Coca-Cola Company)
ティッカー:KO
セクター:生活必需品
採用指数:NYダウ, S&P500
株価:$54.4(2019/12/7時点)
配当利回り:3.0%(2019/12/7時点)
配当権利確定月:3,6,9,11月(配当支払月4,7,10,12月)

株価と配当

上:株価 中:配当支払 下:配当利回り

バフェット銘柄と呼ばれるだけあってか、安定して株価が上昇しています。また、57年も連続して増配しており、配当金のグラフも綺麗に右肩上がりです。自分が生まれる前から増配しているとは驚きですね。

ここ数年の配当利回りは約3%です。

売上高

上:通期売上高 中:四半期売上高 下:四半期売上高の増減率

売上高は2012年ごろをピークに減少しています。2000年代に入ると消費者の糖質制限志向の高まりを受けて、加糖炭酸飲料の人気に陰りが見え始めていますのでその影響です。

これに対して糖質ゼロドリンク、コーヒー、エナジードリンクなどに注力しており、健康志向に合わせたコーラ・ゼロシュガーが7四半期連続二桁成長と好調です。また、最近は50億ドル(約5600億円)でイギリスのカフェチェーンであるコスタ・コーヒーを買収するなど事業内容の多角化に積極的です。

発行済み株式枚数

上:発行済み株式数 下:発行済み株式数の増減率

2012年以降は1%前後の自社株買いを毎年実施しています。業績が横ばいですが自社株買いで発行済株式数が減ることは株主にとってメリットです。

総括

コカ・コーラは50年を超える連続増配記録を持つ配当銘柄で、バフェット銘柄としても有名です。また、リーマンショック時でも営業キャッシュフローは大きく下がりませんでした。景気後退局面に強いディフェンシブな銘柄です。長年増配が続いていますし、今後も堅調な業績拡大と増配が期待できそうです。過去利回りを考慮すると配当利回り3%以上が購入の目安でしょうか。1株当たり約6000円で購入できます。コツコツ投資するには適当な価格です。

ただし、個人的には売上高の伸び悩みが気になりますね。同業他社のペプシコは売上高が堅調で、増配傾向、自社株買いに積極的ですので、利回りが同程度ならばペプシコを優先的に投資しようと思います。