ウォーレン・バフェットとヘッジファンドの勝負…投資成績はS&P500超えを目標に⁈

今週6月11日ダウ工業株平均は急落し、前日比1861.82ドル安い2万5128・17ドルで取引を終えました。史上最大の下げとなった3月16日(2997ドル)以来、約3カ月ぶりの大幅な下落で、史上4番目の下げ幅です。この前日に米連邦準備制度理事会(FRB)は、ゼロ金利政策を少なくとも2022年末まで続ける方針を示し、パウエル議長が経済・雇用の先行きについての不確実性を強調したと市場に受け止められてリスク回避が進んだとされています。実際に直近の数週間は株価が大きくリバウンドしていましたし、その利益確定の口実と言ったところでしょうか。

スポット的な下落は兎も角、直近のリバウンドの最中、私のポートフォリオもプラスに転じることとなったのですが、この流れに乗れていない銘柄も散見されました。市場が大きく上昇する中で、思うようなパフォーマンスが得られないことにヤキモキしました。そしてフと一般投資家はインデックスへ投資するべきと言うウォーレン・バフェットの主張を思い出しました。そこで今回は、自らの投資成績をインデックスと比較してどうなのか確認してみました。

ウォーレン・バフェットとヘッジファンドの勝負

2007年、バークシャー・ハサウェイ社の株主総会で同社の会長兼CEOであるウォーレン・バフェットは100万ドルを賭ける勝負の挑戦者を募りました。S&P500に連動するインデックスファンドの10年間の成績が、挑戦者が任意に選んだヘッジファンドを上回ればバフェットの勝ちというものです。これに挑戦したのがファンド・オブ・ヘッジファンズの運営会社である、プロテジェ・パートナーズ社でした。プロテジェ・パートナーズ社は高いリターンを期待できる5つのヘッジファンドを選んでこの勝負に挑みました。

勝負の期間は2008年から2017年までの10年間でしたが、結果は以下の通り、プロテジェ・パートナーズ社の選んだヘッジファンドは一つとしてS&P500に連動するインデックスファンドをアウトパフォームすることができませんでした。

投資のプロであるヘッジファンドの成績を大きく上回るとはインデックス恐るべしです!

2008〜2017年の平均リターン

S&P500と投資成績の比較

アメリカ株への投資を始めた時期が2019年10月であり、この時の株価指数及び資産を100とした場合に現在までどの様に推移しているのかグラフにしました。なお、2020年3月までの月末の資産記録を保存していなかったため、緑色の資産グラフは4月以降のみです。

その結果、S&P500よりも投資成績が良いことが判明しました。これはオレンジ色の縦棒に示す通り、コロナショック真っ只中である3月に資金を入れたため、リバウンドに乗れたからでしょうか。

そしてNASDAQは凄いですね、コロナショックから完全に回復しています。先日、史上最高値を付けたと報道されましたし、NASDAQ指数に連動する商品を購入するのが一番堅実な投資かもしれません。

総括

投資のプロであるヘッジファンドでもインデックスの成績を上回ることは難しい様です。故に積立NISAやiDeCoなどの長期積み立て投資ではインデックスに連動した商品が人気であり、これが最適解でしょう。また、インデックス型の投資信託もありますが、VOOなどのS&P500に連動したETFの方が経費率が安く、これらETFの買付手数料を無料とした証券会社もありますので、わざわざ投資信託を選ぶ必要はなさそうですね。

私は安定したキャッシュフローを得たいので配当目的の投資は継続しますが、キャピタルゲインを目的とした投資の比率も上げる必要があると感じています。この際、VOOやQQQと言ったインデックスに連動したETFをメインに据えようと思います。また、インデックス投資はシンプルで退屈ですのでやはり個別株への投資も継続します。インデックス投資では長期で安定したパフォーマンスが得られるのは理解できますが、これを越えようとするならばやはり個別株に投資する必要ですからね。そして銘柄選定は自身の勉強にもなりますし面白いですから。

ヒロテル

私の投資成績とS&P500の比較は今後とも継続してみます。今にも抜かれそうな気はしますが、これに勝てるよう頑張るのみです!